*今日は こんなこと あった*
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< この気持ちに嘘がつけなかっただけ > 譲×望美/現代ED
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< 迷子志願 > 頼忠←花梨/京
京に長くいれば、知り合いの一人や二人、自然と出来る。
「あれ?比奈ちゃんだ。」
その日花梨が市で偶然見かけたのも、そんな知り合いの女の子の一人だった。
母親の手伝いで販婦の見習いをしているというその子は、花梨と二つくらいしか違わないのに随分しっかりしていて、最近この辺で怨霊の噂なんか聞かない?なんて花梨が尋ねると、いつもきちんと答えてくれる、頼れる少女だ。
「こんにちは、比奈ちゃーん。」
嬉しくて、背後から声をかけると、名前を呼ばれた少女が振り返る。
知り人とわかって、にこりと笑った。
笑顔は年齢相応で、それがなんだか嬉しくて、花梨もつられてにこりと笑った。
「お買い物?」
「うん。母さんに頼まれて、籠の安いのを探しに来たの。」
「ああ、野菜を載せる用の?」
「この前瓜を運んだら穴が開いちゃったんだ。」
身振り手振りを加えて、こんな大きな穴、と説明してくれる。
明るく、屈託なく、こういうところ好きだなあ、と花梨が思いながらそのジェスチャーを見ていると、遠くから、比奈、と怒った声が響いてきた。
花梨がそちらを見るのと、少女がぱっと顔を輝かせて手を上げるのとは、ほとんど同時だった。
「お兄ちゃん!ここ、ここ!」
「ばか、はぐれるなって言ったろ。」
「だって、人に押されちゃったんだもん。」
「しょうがないなおまえは・・・!ほら、行くぞ。油売ってる暇ねえんだから。」
年子ほどしか上でないだろう男の子が比奈の手を掴む。文句を言っている言葉よりもずっと柔らかく妹の手のひらを包んだのが、花梨には解った。
きっと握られている妹のほうもそれはわかっているだろう。
「ごめんね、お兄ちゃん。」
「いいよ、もう。手ぇ離すなよ。すぐ迷子になるんだから。」
「はーい。じゃあね、花梨ちゃん。」
「うん、またね、比奈ちゃん。」
花梨は手を振って見送った。
兄妹の背中はすぐに人込みにまぎれて見えなくなってしまう。
が、繋がられた手は、花梨の目に残像のように強く残った。
「・・・・いいな・・・・。」
微笑ましいと思った。兄が妹を大切だと言っていて、妹も兄を頼りにしていると主張している二つの手が。
羨ましかった。いまこの京でそうやって花梨に手を伸ばしてくれる人はあまりいない。イサトと、勝真くらい。二人もいて何を贅沢なと思うのだけれども、解っているのだけれども、やっぱり、と、花梨は、自分の背後一歩分後ろにいる男をちらりと見てしまう。
目下花梨が絶賛片思い中のこの源氏の武士の彼は、手を繋ぐどころか並んで歩いてくれることさえ稀だ。いつも一歩下がって”お供”についてくれているから。
女の子としてでなくてもいいから、兄が妹を心配するようでいいから、もうちょっとだけ近づいて欲しいと願ってしまうのはいけないことだろうか。
「でもなー、毎日名指しでお供をお願いしてるのに、全然気づいてくれないしなー。」
「恋人になりたいなんて大それたことは思わないけど、一つくらい思い出が欲しいなー、帰る前に。」
「ここは一つ強硬手段をとってみるのはどうだろうね、花梨?」
「うん、いいよね?一度くらいね?」
ぶつぶつぶつ、と、独り言で自分で自分に相談する。
このあたりはさほど治安も悪くないし、市のなかは怪しい人は少ないし、ちょっとくらい、よくないだろうか?一度しかしないから、後でうんと怒られてもいいから。
「よし、実行!」
小声で己に活を入れて、頼忠の隙を窺う。
余所見しないだろうか、一瞬だけでも。
じりじりと距離を取ろうと努めて間合いをはかっていると、怪訝そうに頼忠が秀麗な顔を顰めた。
「どちらへ、神子殿。」
「えっと、あはは。」
「?」
「ちょっとだけ、そのう・・・・・」
迷子になってみようかな、って。
もう迷子になるなよとあの兄妹のように手を繋ぐのは無理でも。
せめて、探しに来て欲しい、なんて。
やっぱり我侭?
※ 駄目かなー。
京に長くいれば、知り合いの一人や二人、自然と出来る。
「あれ?比奈ちゃんだ。」
その日花梨が市で偶然見かけたのも、そんな知り合いの女の子の一人だった。
母親の手伝いで販婦の見習いをしているというその子は、花梨と二つくらいしか違わないのに随分しっかりしていて、最近この辺で怨霊の噂なんか聞かない?なんて花梨が尋ねると、いつもきちんと答えてくれる、頼れる少女だ。
「こんにちは、比奈ちゃーん。」
嬉しくて、背後から声をかけると、名前を呼ばれた少女が振り返る。
知り人とわかって、にこりと笑った。
笑顔は年齢相応で、それがなんだか嬉しくて、花梨もつられてにこりと笑った。
「お買い物?」
「うん。母さんに頼まれて、籠の安いのを探しに来たの。」
「ああ、野菜を載せる用の?」
「この前瓜を運んだら穴が開いちゃったんだ。」
身振り手振りを加えて、こんな大きな穴、と説明してくれる。
明るく、屈託なく、こういうところ好きだなあ、と花梨が思いながらそのジェスチャーを見ていると、遠くから、比奈、と怒った声が響いてきた。
花梨がそちらを見るのと、少女がぱっと顔を輝かせて手を上げるのとは、ほとんど同時だった。
「お兄ちゃん!ここ、ここ!」
「ばか、はぐれるなって言ったろ。」
「だって、人に押されちゃったんだもん。」
「しょうがないなおまえは・・・!ほら、行くぞ。油売ってる暇ねえんだから。」
年子ほどしか上でないだろう男の子が比奈の手を掴む。文句を言っている言葉よりもずっと柔らかく妹の手のひらを包んだのが、花梨には解った。
きっと握られている妹のほうもそれはわかっているだろう。
「ごめんね、お兄ちゃん。」
「いいよ、もう。手ぇ離すなよ。すぐ迷子になるんだから。」
「はーい。じゃあね、花梨ちゃん。」
「うん、またね、比奈ちゃん。」
花梨は手を振って見送った。
兄妹の背中はすぐに人込みにまぎれて見えなくなってしまう。
が、繋がられた手は、花梨の目に残像のように強く残った。
「・・・・いいな・・・・。」
微笑ましいと思った。兄が妹を大切だと言っていて、妹も兄を頼りにしていると主張している二つの手が。
羨ましかった。いまこの京でそうやって花梨に手を伸ばしてくれる人はあまりいない。イサトと、勝真くらい。二人もいて何を贅沢なと思うのだけれども、解っているのだけれども、やっぱり、と、花梨は、自分の背後一歩分後ろにいる男をちらりと見てしまう。
目下花梨が絶賛片思い中のこの源氏の武士の彼は、手を繋ぐどころか並んで歩いてくれることさえ稀だ。いつも一歩下がって”お供”についてくれているから。
女の子としてでなくてもいいから、兄が妹を心配するようでいいから、もうちょっとだけ近づいて欲しいと願ってしまうのはいけないことだろうか。
「でもなー、毎日名指しでお供をお願いしてるのに、全然気づいてくれないしなー。」
「恋人になりたいなんて大それたことは思わないけど、一つくらい思い出が欲しいなー、帰る前に。」
「ここは一つ強硬手段をとってみるのはどうだろうね、花梨?」
「うん、いいよね?一度くらいね?」
ぶつぶつぶつ、と、独り言で自分で自分に相談する。
このあたりはさほど治安も悪くないし、市のなかは怪しい人は少ないし、ちょっとくらい、よくないだろうか?一度しかしないから、後でうんと怒られてもいいから。
「よし、実行!」
小声で己に活を入れて、頼忠の隙を窺う。
余所見しないだろうか、一瞬だけでも。
じりじりと距離を取ろうと努めて間合いをはかっていると、怪訝そうに頼忠が秀麗な顔を顰めた。
「どちらへ、神子殿。」
「えっと、あはは。」
「?」
「ちょっとだけ、そのう・・・・・」
迷子になってみようかな、って。
もう迷子になるなよとあの兄妹のように手を繋ぐのは無理でも。
せめて、探しに来て欲しい、なんて。
やっぱり我侭?
※ 駄目かなー。
急に寒くなりました。
慌てて衣替えしたら、箪笥の奥から絹手袋が一双出てきました。
こ、これは、もしかしなくても去年手荒れ用に買った二双のうちのひとつ!
儲けた~!どこいっちゃったんだろうと思って探してたの。主婦はどうしても手が荒れるんだよ水仕事多いからさ。春夏秋はともかくも冬は欠かせない。
手袋は左右2つで1セットなので1双2双と数えますが、私がこれを知ったのは結構遅くて、高校生のとき、ア○ペンでバイトしていたときでした。
バイト代だけじゃなく、色々なことを教わって得した二年間でした。
いまでもあの頃のバイト友と時々連絡取り合ってますが、ピチピチの10代だった私たちも今は○代・・。時が流れるのは早い。
ちなみにゴルフのグローブみたいに片方ずつで使用するものは通常通り1枚2枚。
関係ありませんが足袋の語源は「単皮(たんぴ)」。
平安時代、襪は主に公家が使っていましたが、武士は皮製の靴下というか靴というか、そういうのを使っていました。それが単皮。指無しだったのが、室町時代だったかな?に指がわかれて、その後足袋という名前になっていったんだと・・・・確か。
慌てて衣替えしたら、箪笥の奥から絹手袋が一双出てきました。
こ、これは、もしかしなくても去年手荒れ用に買った二双のうちのひとつ!
儲けた~!どこいっちゃったんだろうと思って探してたの。主婦はどうしても手が荒れるんだよ水仕事多いからさ。春夏秋はともかくも冬は欠かせない。
手袋は左右2つで1セットなので1双2双と数えますが、私がこれを知ったのは結構遅くて、高校生のとき、ア○ペンでバイトしていたときでした。
バイト代だけじゃなく、色々なことを教わって得した二年間でした。
いまでもあの頃のバイト友と時々連絡取り合ってますが、ピチピチの10代だった私たちも今は○代・・。時が流れるのは早い。
ちなみにゴルフのグローブみたいに片方ずつで使用するものは通常通り1枚2枚。
関係ありませんが足袋の語源は「単皮(たんぴ)」。
平安時代、襪は主に公家が使っていましたが、武士は皮製の靴下というか靴というか、そういうのを使っていました。それが単皮。指無しだったのが、室町時代だったかな?に指がわかれて、その後足袋という名前になっていったんだと・・・・確か。
蚊にさされました。
洗濯物を干すのでベランダに出ていたらチクリとしたので、あ、コノヤロと手で払ったときにはもうさされてました。
えーっ!
今年の夏は一度も私のことなんて振り向かなかったくせに!
今更さすなんてどういうこと!
アピるしてない男に興味本位で声かけられたような不快感で不愉快になりました。
痕残していくなよなあ。真っ赤になっちゃったじゃん。
洗濯物を干すのでベランダに出ていたらチクリとしたので、あ、コノヤロと手で払ったときにはもうさされてました。
えーっ!
今年の夏は一度も私のことなんて振り向かなかったくせに!
今更さすなんてどういうこと!
アピるしてない男に興味本位で声かけられたような不快感で不愉快になりました。
痕残していくなよなあ。真っ赤になっちゃったじゃん。
↑画像を入れてみた。
離れないと全部カメラに入らない巻数って凄い。
持って帰ってくるの重かったよ。でも幸せだったから気持ち的には重さ半分だったよ。
◇
先週のこと。会社で昼休みに、
「BLEACHの一挙放送を見た。面白かった」
お昼をモグモグ食べながら言ったら、同僚の一人がコソリと
「私、全巻持ってる・・・」
と。
全巻!?持ってるとな!?
「最近出た30巻はまだだけど、29巻まで・・」
大変控えめに小さな声で。
なんでそゆこと控えめに言うかな!堂々と言っていいと思うよ!!
(いやある程度年齢いったら堂々はどうだろう・・・)
とにもかくにも。
映像もいいけどやっぱり紙ガスキーな私は、早速全巻貸してもらうことにしまして、昨日今日で一気に29巻読破しました。